暮らしの中にある「メタバース」

未来の100兆円市場と言われ、最近、テレビをはじめ各種メディアでも多く特集が組まれ、よく耳にするになった「メタバース」というワード。

でも実際には、日本での認知はまだまだ。

NEXERが運営する日本トレンドリサーチの「メタバース」に関するアンケート調査(調査期間:2021年12月30日~2022年1月11日)によると、メタバースを「知っている」と回答した人は8.3%、「聞いたことはある」と合わせてもわずか24.4%と言う結果に。

そこで、本記事では、知っていそうでまだまだ知らない「メタバース」について、ちょっと知っている気分になれる情報を、「私たちの暮らしに繋がるお話し」を中心にわかりやすくお届けします。

メタバース(仮想空間)でゲームをする人物

メタバースって何なん?

「Metaverse(メタバース)」は、英語の「超(meta)」と「宇宙(universe)」を組み合わせた造語で、まるで最新テクノロジーのようですが、その歴史は20年程と意外と古く、その代表サービスである「Second Life(セカンドライフ)」は、2002年にアメリカで誕生し、日本でも15年ほど前に大ブームとなりました。しかし、1年足らずでブームは急速に去ってしてしまい、「早すぎたメタバース」などと揶揄されることもあったとか。

このようにブームから一時下火になったメタバースが、また急に脚光を浴びるようになった要因の一つが「新型コロナ」ではないかと言われています。

コロナ禍において、リアルでの接触や交流が自粛・規制される中、オンライン授業や、動画配信プラットフォームでのライブ、VR旅行などが「新しい日常」として、従来の日常に変わり私たちの生活に入ってきました。日常生活がオンライン上での体験に変わったことで、現実世界とは異なる仮想空間でのコミュニケーションや経済活動が私たちの社会活動に自然と溶け込み、満を辞して「メタバース」が再燃したと考えられます。

こんなところにもメタバース

メタバース(仮想空間)というと、オンラインゲームでの活用が目覚ましいですが、実はもう私たちの生活のあらゆるシーンに溶け込んでいるのです。

ここでは、シーン別にメタバース活用についてお話ししますね。

1.遊び・エンターテイメント

2020年3月、任天堂から発売されたNintendo Switch『あつまれ どうぶつの森』、通称「あつ森」。ハマった人も多いのではないでしょうか?「あつ森」は、オンラインの仮想空間にある「島」を仲間で共有し、島を飾ったり、釣りや季節のイベントに参加するなど、自分のアバターが現実世界とは異なる生活をゲーム上で楽しむコミュニケーションゲームです。

また、音楽の世界でもメタバースは活用されています。ボーカロイドやVTuberによるバーチャルライブは今やめずらしくありませんが、2021年には、なんと、ジャスティン・ビーバーによる『Justin Bieber – An Interactive Virtual Experience』が開催されました。デジタル・アバターとなったジャスティン・ビーバーが登場しパフォーマンスを行うと、ファンはコメントやハートの送信でライブを盛り上げ、一体となって楽しむことができます。

さらに、2022年1月には、エド・シーラン、Green Dayなどの超ビッグアーティストと多数契約をしているメジャー音楽レーベルのWMG(ワーナーミュージックグループ)が、メタバースプラットフォーム「The Sandbox」内のバーチャルステージでコンサートを開催する予定を発表しました。

2.仕事

出社しないで自宅やカフェなど、オフィス以外の場所で働く「リモートワーク」「テレワーク」や、旅をしたり地方の暮らしを体験しながら働く「ワーケーション」など、働き方も多様化してきました。しかし、リアルに顔を合わせないことで、コミュニケーションが希薄になり「業務効率が悪くなった」などの課題も見えてきました。

そこで注目されているのが、「oVice(オヴィス)」や「mycrew(マイクルー)」などのバーチャルオフィス空間です。

従来は簡単にできた「ねえねえちょっといい?」などのライトなコミュニケーションや、ブレスト、雑談を可能にし、コミュニケーション不足による、業務の停滞や、社員の孤独感を払拭することができます。

こういったメリットが注目され、オフィスにかかるコストを抑えたいベンチャー企業をはじめ、大手企業などでも、リアルオフィスとのハイブリッドなど、導入が加速しています。

カフェからリモートワークをする人物

3.ショッピング

2021年12月に開催された世界最大のVRイベント「バーチャルマーケット2021」では、ビームス(BEAMS)や、三越伊勢丹ホールディングス、大丸松坂屋といった老舗百貨店が出店しました。メタバース空間に、まるで本物のようにリアルな街や店舗を構築し、アバターとなった店員スタッフにリアルタイムで接客を受けることができ、気に入った商品を購入することもできます。

BEAMS公式YouTubeチャンネル「BEAMSテレビ」では劇団ひとりさんが、メタバース内に作り出されたバーチャル浅草に潜入する動画が公開されています。

4.住まい

3Dインテリアシミュレーション「Urbanbase Studio(アーバンベース スタジオ)」は、オンライン上に仮想空間を構築し、その空間にアイテムを追加・変更することで、インテリアシミュレーションをすることが可能です。
また、仮想空間の中に入り込んで自分の目線の高さで空間を確かめることができるので家具を配置した後のサイズ感や圧迫感を確認することができ、実際に住んだ時のイメージを明確に持つことが可能です。

従来のプレゼンに比べて時間やコストが大幅に短縮することができるため、インテリアコーディネーターや建築士をはじめ、家具・家電販売店の店頭で多く取り入れられています。

いかがだったでしょうか?

「メタバース」という言葉だけ聞くと、ちょっとむずかしそうだったり、自分にはまだ関係のない、未来のテクノロジーのように思いがちですが、意外と身近にあって、私たちの暮らしを便利に、ワクワクするものにしてくれているのです。

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